自殺未遂 その2 ~過去~
私は幼い時から、何かに対するこだわりや執着などを持っていなかった。
好きなことや好きな食べ物はあったが、
そのために頑張ったり、欲を出したことはほとんどなかった。
生きる上で必要最小限さえあれば良いと思うようになった。
体が成長するのとは反対に、私の中でやりたいことや好きなことなどに対する意識が
非常に薄くなっていた。
そのうち、ぼーっとする時間が増え、生きる意欲がなくなっていき、
死にたいと口にするようになっていた。
私が何かをするときに下す判断基準は
世間から見て、それが
”必要”であるかどうか、
”するべきこと”であるかどうか
になっていた。
こんな風に生活しているうちに私は自分が何をしたいのかわからなくなってしまった。
周りが行くからと流されて、世間からの目を気にして周りと同じことをした。
周りからの期待に応えるために進学校に行った。
流されて大学に行った。
年を重ねるごとに自分がわからなくなっていった